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許嫁が多すぎる
第6章 選択肢
「でも俺はさくらを危険な目には会わせたくない」

「大丈夫。これからは注意するから」

言って聞く状態ではないと翔太はため息をつく。

「わかった……けど無茶はするなよ? 俺はいつだってさくらの味方だ。それだけは忘れるなよ?」

「ありがとう、翔太君……」

二人は見つめあってそっと唇を重ねた。


とにかく少しでも早くこの狂った状況が終わらせることばかりを翔太は考えた。

ロロットはさくらだけを見るのではなく、全体を見ろとアドバイスをしたが、やはり自分にはさくらしかいない。
さくらを守ってやるのも自分しかいない。

そう言い聞かせ、揺らぎかけた気持ちを改めて引き締めた。

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