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許嫁が多すぎる
第6章 選択肢
身体に巻いていたバスタオルは水分を孕み、ほどけていた。
翔太と体を密着させているから隠せているが、離れればバスタオルは落ちて裸体を晒すのは間違いない。
「アベル様……」
梨華は震えながら唇を付き出して目を閉じる。
キスをせがむポーズに翔太はドキッとしてしまう。
「梨華ちゃん駄目だ。出来ないよ」
体を離せば梨華の未成熟な体躯が見えてしまうため、抱き締めたまま翔太は目を背ける。
しかし梨華はその抱擁を愛と勘違いしてしまう。
「アベル様……ご心配なさらず……私たちは前世夫婦だったのですから……現世の恋人やら許嫁なんかとは格が違います。何も気になされることはないのです……」
「いや……なに言ってんのかよくわかんねぇけど駄目なんだ、梨華ちゃん」
まともな論法が通じる相手ではないことは翔太にもわかったが、根気よく梨華を諭す。
翔太と体を密着させているから隠せているが、離れればバスタオルは落ちて裸体を晒すのは間違いない。
「アベル様……」
梨華は震えながら唇を付き出して目を閉じる。
キスをせがむポーズに翔太はドキッとしてしまう。
「梨華ちゃん駄目だ。出来ないよ」
体を離せば梨華の未成熟な体躯が見えてしまうため、抱き締めたまま翔太は目を背ける。
しかし梨華はその抱擁を愛と勘違いしてしまう。
「アベル様……ご心配なさらず……私たちは前世夫婦だったのですから……現世の恋人やら許嫁なんかとは格が違います。何も気になされることはないのです……」
「いや……なに言ってんのかよくわかんねぇけど駄目なんだ、梨華ちゃん」
まともな論法が通じる相手ではないことは翔太にもわかったが、根気よく梨華を諭す。