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許嫁が多すぎる
第1章 許嫁増殖
いつもズルズルと相手のペースに引き込まれるから駄目なんだと短い時間で学んだ翔太ははじめから突っぱねる作戦に出た。
「どうせあれだろ? 俺のじいちゃんとやらに認められた許嫁って話だろ? 俺のじいさんなんて大昔に、俺が生まれる前に死んでるから。それにたとえお前の話が本当だろうが嘘だろうがそんなこと関係ねーし。俺にはこの隣にいる可愛い彼女がいるんだよ。だから悪いけどお前と結婚なんてするはずねぇから。以上!!」
翔太は相手に喋らせず、一気に捲し立てた。
ざまあみろと翔太はロリータファッションの日傘をさした少女を見据える。
「ううっ……ひっくっ」
ロリータ少女はポロポロと玉のような涙をこぼし、泣いてしまっていた。
「ちょっ!? お、おいっ……泣くなよっ! ごめん、言い過ぎた」
翔太は慌てて肩をポンポン叩いて謝る。
「お心遣いありがとうございます、翔太様……お優しいんですね……」
涙でまつげを濡らしたロリータ少女は無理に微笑む。
正面から正視した少女は驚くほど美少女で翔太はドキッとしてしまう。
「どうせあれだろ? 俺のじいちゃんとやらに認められた許嫁って話だろ? 俺のじいさんなんて大昔に、俺が生まれる前に死んでるから。それにたとえお前の話が本当だろうが嘘だろうがそんなこと関係ねーし。俺にはこの隣にいる可愛い彼女がいるんだよ。だから悪いけどお前と結婚なんてするはずねぇから。以上!!」
翔太は相手に喋らせず、一気に捲し立てた。
ざまあみろと翔太はロリータファッションの日傘をさした少女を見据える。
「ううっ……ひっくっ」
ロリータ少女はポロポロと玉のような涙をこぼし、泣いてしまっていた。
「ちょっ!? お、おいっ……泣くなよっ! ごめん、言い過ぎた」
翔太は慌てて肩をポンポン叩いて謝る。
「お心遣いありがとうございます、翔太様……お優しいんですね……」
涙でまつげを濡らしたロリータ少女は無理に微笑む。
正面から正視した少女は驚くほど美少女で翔太はドキッとしてしまう。