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性歓寄宿舎【無自覚ハーレム編】
第5章 (1~4章の女子視点)
クニオが本家に呼び出されるその直前、その大広間に、20人の女子がずらりと並び、上座に鎮座する年老いたオババに一斉に拝礼していた。

オババは、並み居る女子中学生たちを一人一人順に見やると
「一同、面(おもて)を上げいッ!」
とどすの利いた大きな声で叫んだ。

「それでおまえたち、後悔はないのか?」
オババが、きつい目で女子たちをにらみつけて、言った。
「はい、ございません。わたしは…、ここにいる女子20名は全員、クニオくんにその身を生涯、捧げます」
そう答えたのは、マリカであった。
「うん…。おまえたちの気持ちはよく分かった。だがな」
オババは、茶を一口口に含み、一呼吸置いた。
「あやつは、あほうだぞ?国語…、古文だけは我が家の血のおかげで何とかなっておるが、それ以外はからっきしダメじゃ。社会常識も知らぬ。スケベなことばかり考えておる、エロ猿じゃ。そんなのと、一生やってゆけるかの?」

マリカは、しかしすぐに答え返した。
「わたしたちが、クニオくんを教導しますッ!」
「うん…。そこまで言うんだったら、もう何も言うまい。いいか?おまえたちの使命は、悲壮だ。おまえたちは、あやつに社会性を身につけさせ、あやつを一人前の男に仕上げて、この社会に送り返しあやつと一生共に過ごす、それだけのための存在だッ!心せいッ!おまえたちは、あやつの性の奴隷だッ!!!」
性の奴隷、という卑猥な言葉に、20人の女子全員がニッコリと微笑んだ。

やがて、女子20人がその場を出発していった。
それを見送るクニオの一族の女子たち。
「こんな光景、初めて見たわ…」
「ほんと、ゾロゾロいるわね」
「あの子、この一族始まって以来のモテ男だね」
「本人にその自覚が無いのが、泣ける~」
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