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裸遊び(前戯)活動記録【部活編】
第4章 半年前の裸遊び(前戯)
場所を変えることになった。物置小屋では、4人並んで寝ころぶようなスペースがないからだ。

「ところでケンジくん、なぜあんな小屋で寝てたの?」
カナが疑問に思って、尋ねた。
ケンジは、ズボンのポケットからゲーム機を取り出した。
「ここ、明るいんで」
女子中学生たちは、感心した。普通の中学生なら暗い所でもお構いなしにゲームするだろうが、ケンジは自分の健康というか目を大事にしているのだ。
ケンジが、普通の男子中学生ではないというのはチンポの皮が剥けていたり、射精までの時間が異常に長かったりというのを知った時点で分かっていたが、それ以外にもいろいろとありそうだと気づいた。
『このひと、ひょっとすると飛び抜けているんじゃ?飛び抜けているから理解されなくて、最下層民扱いされてるんじゃ?』

「ケンジくんは、1学期の期末、平均何点だった?」
カナが、質問。すると、ケンジはカナの耳にひそひそとささやいた。
「えっ!?」
カナが、声を上げた。
「うそッ」
「え?なになに?」
2人に、カナは言った。
「ケンジくん、テストの平均は92点だって」
「エーっ?優等生じゃん」
「うわー、まじ?信じらんないー」
「うん。ケンジくんは最下層民どころか、エリート民よね?なぜ?どうなってるの?」

歩く道すがら、ケンジはぼそぼそと事情を3人に話した。
この学校を仕切る番長男子が、ケンジの優等生情報を握りつぶしているという。その番長男子の親は地元の町会議員をしていて、学校にも莫大な寄付をしている。番長男子はケンジの成績をわがものにし、ケンジの通知簿上の成績は全科目一桁にされている。教師たちも、黙認しているとのこと。
そして、番長男子はケンジの顔に特殊なメイクを施し、一見しただけだとケンジはダサいキモヲタ男子に見えるという。
運動オンチというのも虚偽情報で、番長男子の差し金ですべての体育行事からケンジを排除する口実。
ケンジの父親は、町役場のしがない一職員。番長男子の父親議員のワイロ運びをさせられ、いざというときは身代わりになって警察に自首するという手はずになっている。

ただケンジ(親も含めて)が黙って従っている限り、ケンジ自身に危害が及ぶことはないという。しかるべき県立高校への進学(裏口入学らしいが)も保障されているらしい。
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