この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕾は開き咲きほこる
第5章 楽しい時間
それから出してもらったコーヒーを飲みながら写真を見ていると一枚の写真が目に飛び込んできた。
こんな写真をいつの間に取ったのかと課長に視線を向けると、課長は少し恥ずかしそうに視線を外した。
「何々?どうしたの?」
私と課長しか分からない態度に桜子さんが不思議そうにするから手に持っていた写真を差し出すと、それを見た桜子さんは意味深に課長に詰め寄った。
「へぇ~光春くんって人も撮るんだぁ」
桜子さんの言葉に課長は写真を奪い取り裏返しにしてカウンターの上に置いた。
「なんで隠すのよ。真剣に桜の花を見上げる汐里ちゃん、とってもきれいに撮れてるじゃない」
そう、課長が隠した写真には撮られた記憶もないのに私が写っていた。
桜子さんの言う通り、桜を見上げている私。
私にピントが合っているのか桜がぼやけていて、私が写っている写真だけど、きれいだと思ってしまうほどだった。
こんな写真をいつの間に取ったのかと課長に視線を向けると、課長は少し恥ずかしそうに視線を外した。
「何々?どうしたの?」
私と課長しか分からない態度に桜子さんが不思議そうにするから手に持っていた写真を差し出すと、それを見た桜子さんは意味深に課長に詰め寄った。
「へぇ~光春くんって人も撮るんだぁ」
桜子さんの言葉に課長は写真を奪い取り裏返しにしてカウンターの上に置いた。
「なんで隠すのよ。真剣に桜の花を見上げる汐里ちゃん、とってもきれいに撮れてるじゃない」
そう、課長が隠した写真には撮られた記憶もないのに私が写っていた。
桜子さんの言う通り、桜を見上げている私。
私にピントが合っているのか桜がぼやけていて、私が写っている写真だけど、きれいだと思ってしまうほどだった。