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蕾は開き咲きほこる
第1章 愛しい人
「んあっ」
光春さんの手が乳首を弾いた瞬間、キスの合間から矯声が漏れ、それ程までに私の身体は敏感になっていた。
そんな私の身体の状態を光春さんは良く分かっている。
分かっているのに言葉で責め私を追い込んでいく。
「相変わらず汐里の身体は敏感ですね。たったこれだけで感じて声をあげる。イヤらしい身体だ」
光春さんはわざとらしく大きなため息をつき、乳首を転がしては刺激を与え続けた。
「ああああ……だって、朝からずっと……」
焦らされて我慢できなかったとは言えず口ごもると、光春さんは満足そうに口角を上げ笑った。
それが合図かのように、ただ優しいだけの光春さんはなりを潜め支配者と変わる。
私に光春さんを拒むことは許されない。
ただ光春さんの思うがままに、光春さんが望むままに私は光春さんに愛されるだけ。
それが光春さんの望みであり、私の望みでもあった。