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蕾は開き咲きほこる
第1章 愛しい人
暗かった寝室に明かりが灯ると、裸だった私の姿を光春さんに晒すことになる。
恥ずかしくても隠すことは許されず、自然と頬が赤く染まり自然と顔は下を向く。

「誰が視線を外して良いと言いました?」

光春さんの人差し指が顎に触れ顔を上げられると欲情しきった光春さんの目と交差した。
それさえも恥ずかしくて視線だけそらせばフッと甘く笑う。

「あなたは何年たっても変わらない。知り合った当時と同じように頬を赤く染め恥じらう……だからこそいじめたくなる。もっと恥ずかしい格好をさせ恥ずかしい事をさせ怯える汐里をみたくなる」

光春さんのその言葉だけで身体が疼いて欲情する。

「その表情がたまらない……けど今日はこのベッドの上だけでいじめましょう、汐里が満足して眠りに落ちるまでイキ狂えばいい」

それが、光春さんが自分に課した事。
それは私の事を愛しているから続けてくれる行為だった。

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