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蕾は開き咲きほこる
第6章 私の頑張り
「自然の花だけでもきれだいと思いますが、こんな風に自然に蜂が寄ってくるアングルも好きなんです」
「やっぱり、課長の視点は私とは違いますね。私だったら蜂がいたら怖いと思って近づかないです」
「それが普通だと思います。写真を撮るから蜂も自然の一部として見てるだけで……普段の生活の中で蜂がいたら私でも逃げますからね」
課長の言葉を聞きながら、私もスマホを取り出して同じアングルで写真を取って待ち受け画面に変えた。
「季節ごとに待ち受け画面を変えるのもいいですね。次はそうですねぇ~……梅雨に入りますから紫陽花、夏になれば向日葵、秋になればコスモスにすすきと目白押しです」
課長と一緒にその風景を眺めている事を想像すると一緒にいきたくなる。
自分からは連れて行ってほしいとは言えずにチラッと課長を見ると課長と目があった。
「坂上さんさえよかったら一緒に行きませんか?今日の私の歩調で分かったと思いますがカメラを持つと周りが見えなくなります……それでもよかった一緒に……」
その言葉通り、課長は私を色々なところに連れて行ってくれた――