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蕾は開き咲きほこる
第6章 私の頑張り
ウィンクをしたマリンさんは仕上がりが思い浮かんでいるかのように躊躇なくバッサリとカットし始めた。
腰の辺りまであった髪が肩ぐらいまで短くなると心も軽くなった気がした。
これでも私には冒険なのに、色をブラウンにした方が全体的に明るくなるからと言われ、色々と考えた末に人生初めてのカラーをする事にした。
「今まで染めることを頑なに拒んでいた汐里ちゃんがOKしてくれるなんてね。それに、汐里ちゃんの口から可愛くしてって言われる日くるとは思わなかったわ」
「我がまま言って、ごめんなさい」
「違う違う。嬉しいって言いたかったの。この店に通ってくれて何年かしらね。いつもは揃えるだけで全然おしゃれには興味なかった汐里ちゃんが可愛くしてって、ものすごく嬉しいのよ。それでどんな殿方とデートなの?」
マリンさんは喋りながらも流れるような手裁きで髪の色を染めていく。
その間もマリンさんのトークは止まらない。
というか、私の変化に興味津々で何があったのか聞きたそうだった。
腰の辺りまであった髪が肩ぐらいまで短くなると心も軽くなった気がした。
これでも私には冒険なのに、色をブラウンにした方が全体的に明るくなるからと言われ、色々と考えた末に人生初めてのカラーをする事にした。
「今まで染めることを頑なに拒んでいた汐里ちゃんがOKしてくれるなんてね。それに、汐里ちゃんの口から可愛くしてって言われる日くるとは思わなかったわ」
「我がまま言って、ごめんなさい」
「違う違う。嬉しいって言いたかったの。この店に通ってくれて何年かしらね。いつもは揃えるだけで全然おしゃれには興味なかった汐里ちゃんが可愛くしてって、ものすごく嬉しいのよ。それでどんな殿方とデートなの?」
マリンさんは喋りながらも流れるような手裁きで髪の色を染めていく。
その間もマリンさんのトークは止まらない。
というか、私の変化に興味津々で何があったのか聞きたそうだった。