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蕾は開き咲きほこる
第6章 私の頑張り

「本当にデートじゃないんですよ。ただ……会社の上司の方なんですけど、その方が季節の花を写真で撮るのが趣味で何度かご一緒させてもらってるんです。私はスマホで撮って待ち受け画面にするぐらいなんですが……」

夏の間に行った向日葵の写真の待ち受けをマリンさんに見せた。

「季節ごとの写真を待ち受けにすると気持ちが明るくなるんです」

「でも、相手は殿方でしょ?一緒に居て大丈夫なの?」

「はい。その方とは時間の流れが同じというか……一緒に居てもお互いの空間を大事にしてて……なんていうのかな。変な気負いがなく一緒にいられる? 感じ?初めの頃は話すのも必死だった私が、今ではマリンさんと同じぐらいに気負いなく話せるようなったんです」

会う回数が増えるたびに苦手意識が無くなり、家族やマリンさんと話すように言葉が詰まることなく話す事ができるようになっていた。
それだけ課長と過ごす時間は心地よく、大事な時間になっていた。

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