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蕾は開き咲きほこる
第6章 私の頑張り

「あらあらあら、あの汐里ちゃんが殿方の事をそんな風に言うなんてね。――一緒にいて苦にならないかぁ~……最高じゃないの。汐里ちゃんにはそういう人とつきあうのが一番いいわね」

「つっ、つきあう???」

「そうよ。一緒にいて気負わない、苦にならないって素敵な事よ。恋人って言っても所詮は他人、どんなに愛があったって気を使うし面倒だって思う時もあるの。それなのに苦にならないって強みだと思うわよ」

マリンさんは愛だのつきあうだの勝手に話を大きくして話し始めた。
課長とはそういう関係じゃない言っても取り入ってもらえない。

「はい、はい、はい!!今まで恋愛とは無縁で生きてきたからね、汐里ちゃんは。でもね、明日のために可愛くなりたいって思うのはその殿方に好意があるってこと。好意もない相手のために可愛くなろうなんて思わないわよ。とりあえず、明日は楽しんでらっしゃい。今度は撮った写真見せてよね」

最後まで私の言葉を信じてくれなかったマリンさんは、はい、終わり!!と私の肩を軽く叩いて送り出してくれた。

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