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蕾は開き咲きほこる
第6章 私の頑張り

課長の言葉通り紫陽花に向日葵と続き、今日は車ではなく電車でコスモスを見に行くことになっていた。
昨日教えてもらった電車の先頭に乗り込むと日曜日と言うこともあり人はまばらで、課長の姿をすぐに見つけることができた。
「おはようございます」
「えっ、坂上さん?」
駆け寄って声をかけると、課長は少し驚いたように上擦った声をあげた。
何をそんなに驚いているのかと思いながら課長の横座ると、課長が手を伸ばし短くなった髪の毛に触れた。
「髪、切ったんですね。はじめは誰だか分かりませんでした」
そう言葉にしながらサラサラサラと私の髪の毛を流す課長の指に緊張と恥ずかしさがこみあげ、そしてドキドキして俯いた。
「……昨日、切ってきました。初めて色を入れて、恥ずかしいです」
「そうなんですね。色も良い具合に染まってるし――とても似合ってます」
似合っているという言葉にパッと顔を上げると、そのまま髪の毛を耳にかけてポンと撫でるように頭を軽く叩いた。
昨日教えてもらった電車の先頭に乗り込むと日曜日と言うこともあり人はまばらで、課長の姿をすぐに見つけることができた。
「おはようございます」
「えっ、坂上さん?」
駆け寄って声をかけると、課長は少し驚いたように上擦った声をあげた。
何をそんなに驚いているのかと思いながら課長の横座ると、課長が手を伸ばし短くなった髪の毛に触れた。
「髪、切ったんですね。はじめは誰だか分かりませんでした」
そう言葉にしながらサラサラサラと私の髪の毛を流す課長の指に緊張と恥ずかしさがこみあげ、そしてドキドキして俯いた。
「……昨日、切ってきました。初めて色を入れて、恥ずかしいです」
「そうなんですね。色も良い具合に染まってるし――とても似合ってます」
似合っているという言葉にパッと顔を上げると、そのまま髪の毛を耳にかけてポンと撫でるように頭を軽く叩いた。

