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蕾は開き咲きほこる
第6章 私の頑張り

「もっと自分に自信を持ってください。今のあなたは十分に魅力的ですよ」

魅力的と言われたことが初めてで驚いていると、課長はもう一度ポンポンと優しく頭を撫でて手が離れていった。

「ここ数ヶ月、坂上さんは明るくなったと思います。今ではフロアー内で坂上さんの笑い声が聞こえてくるようになりましたし女性社員とも雑談ができるようになりましたよね。良い傾向だと思います。少しずつ自分を変えようとしている坂上さんの努力素晴らしいと思いますよ」

課長の言葉に涙が出そうになった。
課長の言う通り、あの一件から私の周りの環境は変わった。
それは羽間さんが課長に言われて私の事を気にかけてくれるようになったからで、羽間さんが頻繁に声をかけてくれるようになると他の社員も話しかけてくれるようになり、いつも独りぼっちだった私は独りではなくなった。
まだまだ緊張することも多いけど、課長がくれた機会を無駄にはしたくないと私なりに頑張って話をするようになった。
その努力を課長が見ていてくれたと思うと嬉しかった。

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