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蕾は開き咲きほこる
第6章 私の頑張り

「見ていて、くれたんですね」

「ええ。自分を変えようと頑張っている女性は素晴らしと思います。だから自然と応援したくなるんです。それに、坂上さんが良く笑い可愛い人だと私は知っていますからね。――他の人に知られるのは癪ですが、これからの坂上さんの人生においてはプラスになると思いますから」

サラリとした言葉の中に課長の優しさが伝わり、頑張って自分を変える努力をした自分を褒めてあげたい。

「色々と、気にかけていただきありがとうございます」

「お礼は不要ですよ。私がやりたくて勝手にやってることですから。――これからも坂上さんの変化を近くで見続けられるといいと思っていますよ」

それは私も同じで、これからも課長と一緒に色々なところに足を運び、こんな幸せな時間を持てたらと思うし、こんなにも気にかけてくれる課長の気持ちに報いたいと思う。

「はい。課長に恥ずかしくないように頑張ります」

私の言葉に一瞬眉を潜めた課長は、そうですかと変な笑いをした。

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