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蕾は開き咲きほこる
第6章 私の頑張り
それから、2度の乗り換えで目的の駅に到着した。
ここからは送迎車で10分、満員のバスに揺られながらコスモス会場に到着して人の流れ乗りながら数分で広大なコスモス畑が目の前に広がった。

「約7万平方メートルに1000万本のコスモスだそうです。今年は台風もなく薙ぎ倒されることもなかったのできれいに咲いていますね。とりあえず中央の方に行きましょう」

いつもだったらすぐに写真を撮り始める課長は、私の手をいきなり取って中央の方に歩きだした。
手を繋がれることに恥ずかしさを感じながらも嫌だとは思わず、逆にそこから伝わるぬくもりに嬉しくもあった。

「この展望台から見る景色が最高なんです」

高さ3メートル程の木造で作られている展望台に手を引かれながら登ると、360度見渡す限りのコスモスが広がっていた。
1000万本と言われてもピンとこなかった数も、ここから見ればその数の意味を理解できる。

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