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蕾は開き咲きほこる
第6章 私の頑張り

「知り合い、ですか?」

「ええ、小中校の同級生です。地元ですから会うかもとは思ってはいましたが……」

課長は言葉を濁しながら、久しぶりと言いながら駆け寄ってきた同級生と和やかに話し始めた。
一組は小学生のお子さんと一緒のご夫婦で、話を聞いている限りは同級生で結婚をした感じだった。
そして、もうひとりの女性は……

「で?彼女の事紹介してくれないの?」

課長には笑顔を向けるのに、時々私に向ける視線は鋭く冷たかった。

「あ~……彼女は私の部下で……」

課長は私との関係を何と説明していいのか悩んだのか濁しながら説明した。

「え~?彼女じゃないの?」

「ちっ、違いますよ。趣味が同じで私の趣味につきあってもらっているだけです。彼女だなんて失礼ですよ」

慌てて否定しながら首に下げている一眼レフを手に取り説明した。
結婚されている女性は「なんだ、つまんないの」と面白くなさそうにつぶやき、もう一人の女性はほっとしたような表情をしていた。

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