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蕾は開き咲きほこる
第6章 私の頑張り

「申し訳ないけど、彼女と一緒に来ていますので今回は遠慮しておきますよ」

「え~なんでよ。数年ぶりに会ったんだからいいじゃない。何だったら部下の彼女も一緒でもいいから、ねっ」

部下という言葉を強調しながら課長の手を振り払ってスマホをタップし始めた。

「ですから無理だ――」

「光春も分かってるんでしょ?こうなったえっちゃんを誰も止められないって。それに光春も悪いんだからね。同窓会には顔を出さないし、内々の飲み会だって仕事が忙しいって顔を出さない。だから会った時に無理やりにでも連れていくしかないって思うのよ」

「それは……悪かったとは思っていますよ」

彼女の言葉に課長は何も言えなくなったのか黙り込んでしまい、
その間に電話は相手に繋がったようで店を開けてくれるようになった。

「申し訳ない。少しだけ顔を出すだけですから付き合って貰らえますか?」

申し訳なさそうに口を開く課長にイヤだとは言えず、課長について行くことにした。
だけど行って後悔する。

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