この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕾は開き咲きほこる
第6章 私の頑張り

ここに来て一番に後悔したのはこの事だった。
小人数だと思って安心していた私が、わらわらと増えてくる同級生の男性が怖くないはずがない。
だからこそ課長のそばからはなれたというに、こうやって誰かが気を使ってか話しかけてくる。
気を使ってくれるのは有難いと思うけど、私としては構わないでほしかった。
だけど話しかけられたら無視することもできない。
「キミ、光春の会社の部下なんだってね。会社での光春ってどんな感じ?やっぱり無口なわけ?」
「あっ、えっと……むっ、無口、ですけど……私たちの事、きちんと、みっ、見ててくれて、すっ素晴らしい、上司……です」
恐怖心を抑えながら質問された事をどうにか答える事ができた。
「模範解答だね。――でも、分かる気がするよ。あいつって無口で友達いなさそうだけど人気あるんだよな。女だけでもなく男にも。だから急な誘いでも光春会いたさに集まってくる。俺も用事あったけど光春に久しぶりに会いたくて来たってわけ」
彼の話を聞いて、私の知らない学生時代の課長の姿を知りたいと思った。
小人数だと思って安心していた私が、わらわらと増えてくる同級生の男性が怖くないはずがない。
だからこそ課長のそばからはなれたというに、こうやって誰かが気を使ってか話しかけてくる。
気を使ってくれるのは有難いと思うけど、私としては構わないでほしかった。
だけど話しかけられたら無視することもできない。
「キミ、光春の会社の部下なんだってね。会社での光春ってどんな感じ?やっぱり無口なわけ?」
「あっ、えっと……むっ、無口、ですけど……私たちの事、きちんと、みっ、見ててくれて、すっ素晴らしい、上司……です」
恐怖心を抑えながら質問された事をどうにか答える事ができた。
「模範解答だね。――でも、分かる気がするよ。あいつって無口で友達いなさそうだけど人気あるんだよな。女だけでもなく男にも。だから急な誘いでも光春会いたさに集まってくる。俺も用事あったけど光春に久しぶりに会いたくて来たってわけ」
彼の話を聞いて、私の知らない学生時代の課長の姿を知りたいと思った。

