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蕾は開き咲きほこる
第6章 私の頑張り

「あっ、あの……かっ、課長って、どんな、学生、でしたか?」

「学生時代のあいつね~。俺たちは中学までのあいつしかしらないけど頭も良くて人気があったよ。女からも人気あったけど、どちらかと言うと男からの人気があったかな。あいつって物静かなくせに頑固なところもあってさ、こうと決めたらやり通す?正しいと思ったら上級生だろうと先生だろうと正論をぶつけるんだ。だから中2の時は生徒会長だったし、3年の体育祭では応援団長までやってクラスを盛り上げてた――こう……見た感じ熱くなるようなタイプじゃないのに何事にも熱心でさ、その熱に触れると、知らず知らずのうちに巻きこれちまうんだよな。そんなやつだよ、光春は」

課長のお友達は昔を懐かしむように語ってくれた。
その話を聞きながら、なんとなくわかるような気がした。
声を荒げることもなく、はしゃぐこともない。
だけどその内に秘めている熱いモノが周りに伝わり、ついて行きたくなる。
それは今と変わらないと思えた。

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