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蕾は開き咲きほこる
第7章 気づかされる想い
「これってさ、合成できるんじゃない?!そうすると俺のバイク映えるんじゃん!!」
良いことを思いついたと言わんばかりに目を輝かせる羽間さんに苦笑いしかない。
だけど、エクセル・ワードの入力ぐらいしかできない私には、合成写真が簡単にできるとは思わなかった。
「合成って、そんなに簡単にできるものなんですか?」
「えっ?あ~……だよなぁ。待ち受け画面に出来るほどの技術は俺にはないし。あ~~!!もう、なんか悔しい!!バイクが映える写真撮りて~~」
少し元気が出てきたのに、私の一言で元の羽間さんに戻ってしまった。
どうしたものかと首を捻っていると、自分の席で私たちの話を聞いていた課長が笑いながら近づいてきた。
「羽間くんは何を拗ねているんですか」
「課長~~!聞いてくださいよ。俺の待ち受け画面殺風景だと思いませんか?それに比べて坂上さんの待ち受け、季節の花できれいなんですよ」