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蕾は開き咲きほこる
第7章 気づかされる想い

「坂上さん、こっち来てください。」

課長の声に廊下にでると、課長は扉を開けてある部屋に私を招き入れた。
そこには部屋の大半を占める大きなベッドのみが置かれた寝室だった。

「白いチェストの中に下着や部屋着類が入っているので4・5着用意してください。私は他の物を用意してますから終わったらリビングに来てください。お願いします」

課長は手に持っているメモをもってリビングに戻って行き、私は言われたように白いチェストを開けると、課長の言った通りショーツ類がきれに並べられていた。

「ただの常連客なのに、下着の場所も、知ってるんだ……」

そう思うと何だか心が痛くなる。
ズキズキと何かにえぐられる様な、そんな感じだった。
その痛みの意味を考えたくない私は、言われたように下着と部屋着を見繕いリビングに戻った。

「準備はできましたか?」

「はい。言われた物はバッグにいれました」

「助かりました。では病院に行きましょう」

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