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蕾は開き咲きほこる
第7章 気づかされる想い
桜子さんは当時を思い浮かべているのか、本当に楽しそうに課長やご主人との高校生活を色々と話してくれた。
「それで、私が大学を出ると同時に結婚したの。結婚生活は順風満帆、と言いたいところだけど色々あったのよ。今のお店もね。主人の祖父母がやってた店でね。高齢だからたたもうかって話をし始めた頃に自分が後を継ぎたいって脱サラして店を引き継いだの。もう喧嘩よ、喧嘩。それでも主人の気持ちも良く分かったし、自分の趣味の写真を店に飾って来る人を楽しませたいんだって目を輝かせてる主人を見てたら何も言えなくなっちゃってね。それによ、光春くんが主人の味方をするのよ。いつもは無条件に私の味方をしてくれるのにその時だけは譲らなかった。後になって聞いた事だけど、主人の事が羨ましかったんだって。自分の好きなことを仕事にでることが、それが叶う状況にあるのなら主人には叶えて欲しいって……本当男ってバカよね。夢だけで生きていけるはずないのに、それでも夜遅くまで光春くんと夢を語り明かす主人を見てたら、まぁいいかって思っちゃった」
「それで、私が大学を出ると同時に結婚したの。結婚生活は順風満帆、と言いたいところだけど色々あったのよ。今のお店もね。主人の祖父母がやってた店でね。高齢だからたたもうかって話をし始めた頃に自分が後を継ぎたいって脱サラして店を引き継いだの。もう喧嘩よ、喧嘩。それでも主人の気持ちも良く分かったし、自分の趣味の写真を店に飾って来る人を楽しませたいんだって目を輝かせてる主人を見てたら何も言えなくなっちゃってね。それによ、光春くんが主人の味方をするのよ。いつもは無条件に私の味方をしてくれるのにその時だけは譲らなかった。後になって聞いた事だけど、主人の事が羨ましかったんだって。自分の好きなことを仕事にでることが、それが叶う状況にあるのなら主人には叶えて欲しいって……本当男ってバカよね。夢だけで生きていけるはずないのに、それでも夜遅くまで光春くんと夢を語り明かす主人を見てたら、まぁいいかって思っちゃった」