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蕾は開き咲きほこる
第1章 愛しい人

「……こんな、こんな私は、嫌い、ですか?」

縋るように聞けば、意地悪だった瞳の奥が緩むのが分かった。
そして私の背中に腕を回した光春さんは、私をゆっくりとベッドの上に寝かせ、約束通り私を強く抱きしめてくれる。
その胸の中に安心して顔を埋めると、光春さんは手に持っていたものを私の中にゆっくりと沈め始めた。

「あっ……あっ、あああ……」

ゆっくりと私の中を押し広げながら入ってくる光春さんのモノ。
私を抱きしめながら入ってくるから、やっぱりこれは光春さんのモノだと今日も錯覚を起こす。
それをゆっくりと抜き差ししながら光春さんは優しく甘い言葉をくれた。

「ベッドの中で淫らになる汐里は好きですよ。恥ずかしくてたまらないのに私のために頑張る姿が愛おしい」

「ほっ、本当?……こんな私を、す、き?」

与えられる快楽に翻弄されながら光春さんを見ると支配者ではなく穏やかな光春さんがそこにいた。

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