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蕾は開き咲きほこる
第8章 冬空の下で
課長の車で向かった先は、ツリーが見えるイタリアンレストラン。
少し早い時間のせいか、2時間という制限はあるものの窓際で食事をすることができた。
だけど陽が落ちていないから明かりは灯っていない。
「食べているうちに点灯しますよ。楽しみは最後に」
私の落胆な表情に課長に笑われ、恥ずかしくてメニュー表で顔を覆った。
そのメニュー表には色々なメニューが事細かに書かれていて何一つ分からない。
「課長……」
「大丈夫ですよ。まずは前菜から決めていきましょう。坂上さんは生ハムと鮮魚のカルパッチョはどっちが好みですか?」
注文の仕方も分からず、メニュー表から顔を出して課長の名前を呼ぶと、課長は問題ないと私が決めやすいように二者択一で聞いてくれる。
何度か一緒に食事をするようになると、優柔不断でメニューを決められない私の性格を分かってくれて助けてくれる。
特に、こんなおしゃれな店だと未だに緊張してソワソワしてしまう。
少し早い時間のせいか、2時間という制限はあるものの窓際で食事をすることができた。
だけど陽が落ちていないから明かりは灯っていない。
「食べているうちに点灯しますよ。楽しみは最後に」
私の落胆な表情に課長に笑われ、恥ずかしくてメニュー表で顔を覆った。
そのメニュー表には色々なメニューが事細かに書かれていて何一つ分からない。
「課長……」
「大丈夫ですよ。まずは前菜から決めていきましょう。坂上さんは生ハムと鮮魚のカルパッチョはどっちが好みですか?」
注文の仕方も分からず、メニュー表から顔を出して課長の名前を呼ぶと、課長は問題ないと私が決めやすいように二者択一で聞いてくれる。
何度か一緒に食事をするようになると、優柔不断でメニューを決められない私の性格を分かってくれて助けてくれる。
特に、こんなおしゃれな店だと未だに緊張してソワソワしてしまう。