この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕾は開き咲きほこる
第8章 冬空の下で

「坂上さん、それ以上飲むと酔っ払いますよ」

肩にポンっと手を置かれた時には、その涙が頬を伝い落ちていた。

「さっ、坂上さん?どうしたんですか?どこか痛いところでもあるんですか?」

課長は見当違いな事を言って心配してくれた。
だけど、心配してくれても私の気持ちを理解してくれることはない。
きっと、言葉にしなければ私の気持ちは一生伝わらないと、思えた。

「……飲みに、行っちゃ、イヤです」

私は課長の袖を握りしめ、自分でも驚くほど自分の気持ちを言葉にできた。

「坂上さん?」

「悦子さんと、飲みに行って欲しくないです。今、一緒に居るのは私なのに……クリスマスマーケット……連れて行ってくれるって……先に約束したのは私なのに……他の人と、悦子さんと飲みに行くの……イヤです……」

驚く課長に私は縋り、自分の本心を口にした。
それは酔っているから言える言葉で、普段は言えない事も落ちついて言えた。
そんな私の頭の上に課長は手をポンと乗せた。

/607ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ