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蕾は開き咲きほこる
第9章 キスの嵐
仕事以外の事を考えていてミスをするなんて社会人としてダメだと自己嫌悪に陥っていると、いつものように羽間さんがフォローしてくれる。
「まぁ、気にするなよ。ここ最近、仕事が忙しくてイライラしてるだけだから。それより本当に大丈夫?朝から調子悪そうだけど」
「あっ、はい、大丈夫です」
これ以上は心配かけられないと明るく振舞うと、心配そうな表情をしている羽間さんの手が伸びて頬に触れた。
その瞬間、身体が硬直して動けなくなる。
ここ最近、羽間さんとの距離感が近くてどうしたらいいのか分からなくなる時がある。
課長に頼まれて気にかけてくれるのはありがたいけど、課長以外の人に必要以上に近寄られたり触られたりするとやっぱり怖い。
「本当?少し顔が赤いし涙目だし……課長に言って早退させてもらう?坂上さんが言えないなら俺が言って――」
「坂上さん、体調が悪いのであれば早退しますか?」
羽間さんの手から逃げることもできずにいると、自分の机で仕事をしていた課長が私の椅子を少し引いて羽間さんの手から離してくれた。
「まぁ、気にするなよ。ここ最近、仕事が忙しくてイライラしてるだけだから。それより本当に大丈夫?朝から調子悪そうだけど」
「あっ、はい、大丈夫です」
これ以上は心配かけられないと明るく振舞うと、心配そうな表情をしている羽間さんの手が伸びて頬に触れた。
その瞬間、身体が硬直して動けなくなる。
ここ最近、羽間さんとの距離感が近くてどうしたらいいのか分からなくなる時がある。
課長に頼まれて気にかけてくれるのはありがたいけど、課長以外の人に必要以上に近寄られたり触られたりするとやっぱり怖い。
「本当?少し顔が赤いし涙目だし……課長に言って早退させてもらう?坂上さんが言えないなら俺が言って――」
「坂上さん、体調が悪いのであれば早退しますか?」
羽間さんの手から逃げることもできずにいると、自分の机で仕事をしていた課長が私の椅子を少し引いて羽間さんの手から離してくれた。