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蕾は開き咲きほこる
第9章 キスの嵐

「おはようございます」

「おはよう」

月曜日、早い時間の電車で会社に行くと、電車を降りたところで課長が待っていてくれて出張の話を聞きながら会社に向かった。
室内の電気をつけると、金曜日の朝と同じで誰もいない。
ただ違うのは、課長が一緒にいてくれるから寂しくはないということだった。

「コーヒー淹れてきますね」

机にカバンを置き、課長と一緒にコーヒーを飲もうと給湯室に向かった。
昨日のコップを片付けてポットに水を注いで今日の分のコーヒーを作っていると、コツコツと廊下を歩く音が耳に入った。
課長以外にも誰かが出勤してきたのかと思っていると、それは課長で後ろから抱きしめられ自然と頬が緩む。

「3日も会わなかっただけで寂しくなるとは思いませんでした。――会いたかったですよ」

ぐりぐりと肩に顔を押し付けてくる課長は甘えているようで可愛いく、甘えたいほど会いたいと思ってくれることがうれしかった。

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