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蕾は開き咲きほこる
第10章 クリスマス

「それより、ずっと気になってたことがあるんだけど」

皆さんで笑いあっていると、七海さんがポツンと言葉にする。
何が気になるのかと思っていると、七海さんはニヤニヤしながら私に視線を向けた。

「いつから光春さんって呼ぶようになったの?前回会ったときは課長って呼んでたわよね」

「あっ、それ、俺も気になった。」

「私も私も!!」

七海さんの一言に、長野さんも知絵子さんもニヤニヤしながら私に視線を向けられ一気に顔を赤くなる。
知絵子さんの言う通り、前回会ったときは光春さんとつきあってもいなかったので課長呼びで、光春さんと呼ぶのが定着したのがここ2週間の出来事。
それが当然のように皆さんの前でも光春さん呼びをしていたのだと思うと恥ずかしい。

「そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃない。で、つきあってるんでしょ?」

「えっ、あのっ、それはっ」

はっきりと言葉にされるとますます恥ずかしくなり肯定も否定もできなかった。

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