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蕾は開き咲きほこる
第10章 クリスマス

「光春くん、汐里ちゃんのこと大事にしなさいよ。こんな良い子、一生めぐりあわないんだから。それに私の妹のような子なんだから泣かしたりした承知しないんだから」

私の妹のような子……

桜子さんが私の事をそんな風に思ってくれていたとは知らず涙が出そうになるほど嬉しかった。
そして、もっと嬉しいことを光春さんは言ってくれた。

「もちろんですよ。こんな私とつきあってくれると言ってくれたんです。一生大事にするつもりでいますので、温かく見守ってください」

光春さんは私をもう一度抱き寄せ、コツンとお互いの頭を寄せた。

「もう何なのよ。お節介焼いた私がばかみたいじゃない!!」

はっきりと言い切り、私との仲をアピールする光春さんに、桜子さんが嬉しそうに叫んでいた――……

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