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蕾は開き咲きほこる
第2章 本来の私
大学に上がってからは積極的に男友達をつくる努力をしてみたものの、長年培った苦手意識がなくなることはなかった。
逆に男性が苦手な私を面白がり何かとちょっかいを出してくる男性もいて苦手意識が強くなった事もあった。
だけど彼氏がいなかったわけじゃない。
苦手意識を克服しようと頑張っているときに出会った一人の男性に心ときめかせ恋心を抱いたこともあった。
その想いが実りつきあうことになっても心の底から恐怖心が消えることはなかったけど毎日が楽しかった。
今でも目を閉じると思い出す。
お日様のようにくったくなく笑う顔。
男性が苦手だと知っても気遣ってくれる心遣い。
お花が好きで、事あるごとに一輪の花をプレゼントしては私の心を和ませてくれた。
ただ付き合うだけなら楽しくてよかったけど、その先を求められるようになった時、ただただ怖くて逃げだした。

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