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蕾は開き咲きほこる
第2章 本来の私
あれから5年。
社会に出て否応なしに男性と触れ合う機会が多くなり、学生の時よりは男性の事が怖くはなくなったけど、急に話しかけられたり触れたりすると身体が拒否反応を示し、さっきのような態度を取って同僚を困らせてしまう。
それが原因で陰口をたたかれているのも知っているし、毛嫌いさえてるのもわかってる。
知っていてもあんな言葉を耳にすれば傷つくし、卑猥な言葉に性の対象に見られていると思うと男性が苦手な私としてはゾっとして身震いが起こり泣きそうになる。
それを周りの人たちに悟られないように仕事をこなしていく。
仕事に没頭していれば嫌なことも忘れられるし、誰も声をかけてこないから一番の逃げ場所でもあった。
だけど、どんなに必死に仕事をこなしても終わらない物は終わらない。
刻々と時間だけが過ぎていく中、無情にも終礼のチャイムが社内に響き渡った。
人間関係が苦手な私にとって仕事で手を抜くことはできず、ノー残業デーであっても仕事が終わらなければ残業をするしかない。
そんな私と違って同僚たちは陽気な声をあげ帰っていく。
社会に出て否応なしに男性と触れ合う機会が多くなり、学生の時よりは男性の事が怖くはなくなったけど、急に話しかけられたり触れたりすると身体が拒否反応を示し、さっきのような態度を取って同僚を困らせてしまう。
それが原因で陰口をたたかれているのも知っているし、毛嫌いさえてるのもわかってる。
知っていてもあんな言葉を耳にすれば傷つくし、卑猥な言葉に性の対象に見られていると思うと男性が苦手な私としてはゾっとして身震いが起こり泣きそうになる。
それを周りの人たちに悟られないように仕事をこなしていく。
仕事に没頭していれば嫌なことも忘れられるし、誰も声をかけてこないから一番の逃げ場所でもあった。
だけど、どんなに必死に仕事をこなしても終わらない物は終わらない。
刻々と時間だけが過ぎていく中、無情にも終礼のチャイムが社内に響き渡った。
人間関係が苦手な私にとって仕事で手を抜くことはできず、ノー残業デーであっても仕事が終わらなければ残業をするしかない。
そんな私と違って同僚たちは陽気な声をあげ帰っていく。