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蕾は開き咲きほこる
第11章 イブの奇跡
唇を離しても光春さんの温もりを感じたくて胸に顔を埋めると――光春さんの腕が私の頭を包み込んだ。
驚いて顔を上げると、眠っていたはずの光春さんは両目を開けて優しく微笑んでいた。
『い、い、いつから起きてっ』
『……汐里がキスをしてくれた辺りからでしょうか?』
光春さんの言葉にカッと身体が燃えるように熱くなり、自らキスをした事を知られた私は恥ずかしくてその場から逃げ出そうとした。
だけど逃げ出す前に光春さんの手に寄って阻まれ、引っ張られた勢いで光春さんが横になっている上にバランスを崩して倒れこんだ。
起き上がろうとしても力強く抱きしめられているから起き上がる事も逃げ出す事も叶わない。
『逃げないでください。私は嬉しいんですよ。汐里からキスをしてくれた事が』
光春さんは私を落ち着かせるように髪の毛を撫でながらゆっくりと言葉にする。
驚いて顔を上げると、眠っていたはずの光春さんは両目を開けて優しく微笑んでいた。
『い、い、いつから起きてっ』
『……汐里がキスをしてくれた辺りからでしょうか?』
光春さんの言葉にカッと身体が燃えるように熱くなり、自らキスをした事を知られた私は恥ずかしくてその場から逃げ出そうとした。
だけど逃げ出す前に光春さんの手に寄って阻まれ、引っ張られた勢いで光春さんが横になっている上にバランスを崩して倒れこんだ。
起き上がろうとしても力強く抱きしめられているから起き上がる事も逃げ出す事も叶わない。
『逃げないでください。私は嬉しいんですよ。汐里からキスをしてくれた事が』
光春さんは私を落ち着かせるように髪の毛を撫でながらゆっくりと言葉にする。