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蕾は開き咲きほこる
第11章 イブの奇跡
「痛かったですか?」
全てが私の中に入った後、唇を離した光春さんは髪の毛を撫でながら聞いてくれる。
「大丈夫、です」
「それならよかった」
昨日もこうやって何度も声をかけては私の身体を気遣ってくれた。
だから痛くても我慢できたし、初めての行為に不安はなかった。
あったのは恥ずかしさだけで、それも与えられる快楽に薄れていった。
「では、動きますよ」
触れるだけのキスを落とした光春さんはゆっくりと動きだした。
初めは私の顔色を伺いながら無理なことはせず、ゆっくりと私の中を堪能するかのように動く光春さん。
昨日と違って少し余裕がある私は、手を伸ばして光春さんの頬に手を伸ばして触れると動きが止まった。
「汐里?」
光春さんは目を細めて吐息を漏らすように私の名前を呼ぶ。
その声だけで私は感じてしまう。
「名前を呼ばれただけで感じましたか?」
「えっ?」
どうしてバレたのかと驚いていると、光春さんは笑う。