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蕾は開き咲きほこる
第13章 友人

「それに、分かっていれば汐里が気に病むこともなかったですし、押しかけることもなかったんですよ」

「そんな事言ったって……つきあいだしたのは退院祝いをしてくれた日だし、次の日に付き合いだしましたって言うのはなんだか気恥ずかしかったのよ。だからついついOKしちゃって……」

言葉にするのが恥ずかしいのか、言葉が段々と小さくなる。
そして、最後には「ごめんね」と、申し訳なさそうに頭をさげてくれた。
だけど、桜子さんが頭を下げると事ではない。
光春さんが大丈夫だからという言葉を聞かずに今日の提案をしたのは私。
一緒にお正月休みを過ごすことが決まった時に、私は光春さんにある事を聞いた。

『今まで桜子さんとはどうやってお正月を過ごしてきたんですか?』

『クリスマスとそれ程変わりはありませんよ。お節料理を食べながらお酒を飲んでまったりと過ごすだけです。あとは近所の神社に初詣に行くぐらいですね』

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