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蕾は開き咲きほこる
第13章 友人
桜子さんの言葉にますます涙が溢れてくる。
今までの私の人生で、こんな事を言ってくれる人はいなかった。
こんなにもやさしい言葉をかけてくれる人はいなかった。
これからもそんな人は現れないと思っていた。
それなのに、素敵な恋人ができて素敵な友人までできた。
「あ、ありがとう、ございます」
「あ~あ~、鼻水出しちゃって。本当、汐里ちゃんって可愛い。妹がいたらこんな感じかしらね」
桜子さんから貰ったティッシュで鼻をかんで顔を上げると、桜子さんは私の頭に手をのせてのぞき込んできた。
「汐里ちゃんは可愛い子よ。思いやりがあって優しくて、こんな子が今まで愛されずに来たのが不思議なぐらい。でもね、だから光春くんは汐里ちゃんを好きになったし、私たちも応援したいと思った。だから自信を持ちなさい。急に変われとは言わないけど、光春くんに愛される中で自信を付けて良い女になるのよ。その手伝いを私は惜しまないわ」
今までの私の人生で、こんな事を言ってくれる人はいなかった。
こんなにもやさしい言葉をかけてくれる人はいなかった。
これからもそんな人は現れないと思っていた。
それなのに、素敵な恋人ができて素敵な友人までできた。
「あ、ありがとう、ございます」
「あ~あ~、鼻水出しちゃって。本当、汐里ちゃんって可愛い。妹がいたらこんな感じかしらね」
桜子さんから貰ったティッシュで鼻をかんで顔を上げると、桜子さんは私の頭に手をのせてのぞき込んできた。
「汐里ちゃんは可愛い子よ。思いやりがあって優しくて、こんな子が今まで愛されずに来たのが不思議なぐらい。でもね、だから光春くんは汐里ちゃんを好きになったし、私たちも応援したいと思った。だから自信を持ちなさい。急に変われとは言わないけど、光春くんに愛される中で自信を付けて良い女になるのよ。その手伝いを私は惜しまないわ」