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蕾は開き咲きほこる
第2章 本来の私

「いえ、私のほうこそ途中で投げ出してすみません」

「あ~……課長に見つかったら続きやりたくてもやれないよな、それなのにひどい事言って本当に悪かったよ」

昨日の状況を理解してくれたのか、今度はきちんと頭を下げてくる水木さんにこちらが驚いてしまう。
驚いていると、隣の席の羽間(はざま)さんが水木さんの肩に腕を回し会話に入ってきた。

「それにしても、ぎりぎりにしか来ないお前が早く来て仕事してたじゃん」

「それがさ、昨日お前と別れた後ぐらいに課長からメールが来ててさ、それに気が付いたのが朝で内容見て慌てて会社に来て書類作ったわけよ」

「メール?」

羽間さんの問いかけに水木さんはポケットから取り出したスマホを見せ、それを見た羽間さんは苦笑い。

「一発で目が覚めるわぁ~」

そう言ってケタケタ笑う羽間さんに渋い顔の水木さん。

「あっあのっ」

「ん?見る?」

羽間さんの言葉にコクリと頷くと、手に持っていたスマホの画面を見せてくれた。

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