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蕾は開き咲きほこる
第14章 合鍵
いけない子だと言われて心が苦しくなり、これで嫌われたらどうしようと悲しくなった。
だけど、それ以上にドキドキしている自分もいた。
恥ずかしいのに、悲しいのに、射貫くような視線を向けられてドキドキしてさらに身体が熱くなるのを感じた。
「何度か視線が合いましたね。さっと視線を外した後、この身体を疼かせながら何を考えていたんですか?」
「……」
光春さんの言う通り、朝からの疼きが消え去ることはなかった。
いつも以上に光春さんをチラ見して、その唇を見て、その指先を見て、愛されている時の事を想像した。
視線があうと、その視線だけで侵されている気分になって、今すぐにでも資料室に行って抱かれたいと願っていた。
「汐里、言わないと、これで終わりですよ」
私の蜜で塗れている指で頬を撫でて耳朶を撫でるその仕草に、熱くなった身体はさらなる刺激が欲しいと悲鳴を上げる。
「汐里?」
射貫くような視線は何も言わないことを許さない。
何も言わなければ、本当に終わりなのだと悟る。
だけど、それ以上にドキドキしている自分もいた。
恥ずかしいのに、悲しいのに、射貫くような視線を向けられてドキドキしてさらに身体が熱くなるのを感じた。
「何度か視線が合いましたね。さっと視線を外した後、この身体を疼かせながら何を考えていたんですか?」
「……」
光春さんの言う通り、朝からの疼きが消え去ることはなかった。
いつも以上に光春さんをチラ見して、その唇を見て、その指先を見て、愛されている時の事を想像した。
視線があうと、その視線だけで侵されている気分になって、今すぐにでも資料室に行って抱かれたいと願っていた。
「汐里、言わないと、これで終わりですよ」
私の蜜で塗れている指で頬を撫でて耳朶を撫でるその仕草に、熱くなった身体はさらなる刺激が欲しいと悲鳴を上げる。
「汐里?」
射貫くような視線は何も言わないことを許さない。
何も言わなければ、本当に終わりなのだと悟る。