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蕾は開き咲きほこる
第17章 独占欲
いまだに中では光春さんと羽間さんの会話は続き、私がいたことはばれていないようでホッとした。
それから、光春さんから言われたようにふたり分のコーヒーを入れて戻ると光春さんの姿はなく、羽間さんだけがいた。
『お、おはよう、ございます』
『坂上さん、おはよう。――コーヒー淹れに行ってたんだ』
羽間さんに声をかけると、私が持ってるコーヒーを見て状況を察してくれたようだった。
『あっ、は、はい』
『いつも本を読んでる課長も今日は朝から仕事らしいから喜ぶと思うよ』
カップを見て課長の分だと分かっても疑われることはなかった。
私は自分のカップをテーブルの上に置いて応接室のドアをノックして中に入ると、光春さんはテーブルの上に書類のような紙を出して座っていた。
『カモフラージュですよ。入ってくることはないとは思いますが念のためです』
私の視線から考えを読んだのか、思っていることの答えをくれた。
そして、私の手の上からコーヒーを取ってテーブルに置くと、私の手を引いて抱きしめられた。
それから、光春さんから言われたようにふたり分のコーヒーを入れて戻ると光春さんの姿はなく、羽間さんだけがいた。
『お、おはよう、ございます』
『坂上さん、おはよう。――コーヒー淹れに行ってたんだ』
羽間さんに声をかけると、私が持ってるコーヒーを見て状況を察してくれたようだった。
『あっ、は、はい』
『いつも本を読んでる課長も今日は朝から仕事らしいから喜ぶと思うよ』
カップを見て課長の分だと分かっても疑われることはなかった。
私は自分のカップをテーブルの上に置いて応接室のドアをノックして中に入ると、光春さんはテーブルの上に書類のような紙を出して座っていた。
『カモフラージュですよ。入ってくることはないとは思いますが念のためです』
私の視線から考えを読んだのか、思っていることの答えをくれた。
そして、私の手の上からコーヒーを取ってテーブルに置くと、私の手を引いて抱きしめられた。