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蕾は開き咲きほこる
第18章 デート
「この季節なら外に出るのもいいかもしれませんね。部屋の中ばかりだと色々と汐里の身体に負担をかけさせてしまいますから」
川沿いに立つお洒落なカフェのテラス席に座って優雅にコーヒーを飲んでいた光春さんは、涼しい顔をしてとんでもない言葉を口にした。
「光春さん!!外でそう言う話はやめてください」
少し小さな声で窘めると、光春さんは分からないような感じで首を傾げた。
「ですから、……エッチ……なことを外で言うのはやめてください」
「そうですか?このくらいだと許容範囲だと思いますが?……さすがにこういうのは人目を気にしますが……」
そう言った光春さんは、私の横にある椅子を引いて座り直し、私の腰に腕を回して身体を密着させてきた。
ジャケットを羽織っている光春さんから体温は感じられないけど、抱きしめられているようでドキドキした。