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蕾は開き咲きほこる
第18章 デート

商業施設の中の映画館は週末だけあってかなり混んでいた。
だけど、私たちが選んだ映画は終わりかけで人もまばらだった。そんな中で座ったのはカップルシートと呼ばれるシート型の席。少し背もたれが高く、隣の人から見えないように仕切りのようなものまであった。
深く座れば完全に周りから遮断され、家で寛いでいるかのように錯覚する。
「始まるまでポップコーンでもいかがですか?」
差し出されたポップコーンに瞳をキラキラさせる私。
それを一つまみして口に入れると、塩とバターの味が口の中いっぱいに広がった。
「美味しそうですね」
「はい。光春さんも食べてください。その為に塩とバター味にしたんですから」
他にもキャラメルやストロベリーといった甘いポップコーンもあったけど、光春さんと一緒に食べるならと甘くない塩とバターを選んでいた。
「汐里の好きな味にしてよかったんですよ」
「だめですよ。一緒に食べるのに意味があるんですから。だから一緒に食べましょう!!」
だけど、私たちが選んだ映画は終わりかけで人もまばらだった。そんな中で座ったのはカップルシートと呼ばれるシート型の席。少し背もたれが高く、隣の人から見えないように仕切りのようなものまであった。
深く座れば完全に周りから遮断され、家で寛いでいるかのように錯覚する。
「始まるまでポップコーンでもいかがですか?」
差し出されたポップコーンに瞳をキラキラさせる私。
それを一つまみして口に入れると、塩とバターの味が口の中いっぱいに広がった。
「美味しそうですね」
「はい。光春さんも食べてください。その為に塩とバター味にしたんですから」
他にもキャラメルやストロベリーといった甘いポップコーンもあったけど、光春さんと一緒に食べるならと甘くない塩とバターを選んでいた。
「汐里の好きな味にしてよかったんですよ」
「だめですよ。一緒に食べるのに意味があるんですから。だから一緒に食べましょう!!」

