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第18章 デート

好きな人と映画を見ながらポップコーンを食べるのは憧れだった。
一生縁のない事だとあきらめていたから正直嬉しい。
それを伝えると、光春さんも一緒にポップコーンを食べてくれた。
ふたりで一つのポップコーンを食べる。
それは幸せな時間だった。
その幸せな時間はそれだけで終わらず、時折コーラーの入ったカップを口元に差し出してくる。
それをそのまま咥えて飲むと、そのまま光春さんも同じストローで飲み始めた。
何度もキスをしたし、それ以上のことも経験している。
だけど、それとは違うドキドキ感があった。
そんな事を繰り返していると館内が徐々に暗くなり予告が始まり本編が始まった。
今日見ているのは恋愛映画。
学生時代に淡い恋をしていた主人公は、大人になって再会した初恋の人と苦難を乗り越えて結ばれるという映画だった。
内容もさることながら俗にいう濡れ場というのも多く、ふたりの絡みのシーンでは隣にいる光春さんを意識してしまう。
それは光春さんも同じようで…