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蕾は開き咲きほこる
第18章 デート
同窓会の帰り道、謙太郎は美里を追いかけてやってきた。
今日、ここで会えたら伝えようと思っていることがあると前置きをし、真剣な面持ちで伝えたかった言葉を口にした。

『ずっと後悔してた。俺がもっとしっかりしてたら美里がフラフラすることもなかったし、仕事仕事で美里に寂しい思いをさせた俺が悪かったんだって気が付いた。けど、気が付いた時にはお前はその男とつきあってたし、幸せそうな姿見たら今更だと思って何も言えなかった。けど忘れられなかった。ずっと美里の事が心の中にあって、他のやつとつきあっても美里と比べるんだ。忘れなきゃいけないのに思いだけは溢れていく。だから、同窓会に顔を出すって聞いて謝って、俺の気持ちを正直に伝えたいと思ったんだ』

謙太郎はそこで一旦言葉を切り、大きく深呼吸をして思いの丈をぶるける。

『俺、美里の事が好きだ。これからも美里以外の女を好きになることはない。だから……だから、少しでも俺に気持ちがあるのならもう一度チャンスが欲しい』

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