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第19章 おしおき

「間違って撮れた写真じゃありません。これもれっきとした彼氏とのツーショット写真です」

「えっ？マジ？これのどこがツーショット？意味不明なんだけど？」

花房さんは頬を含ませながら講義しても、羽間さんには伝わっていないのか分かってはくれなかった。

「坂上さんもそう思うよね。俺は坂上さんが撮る花の写真が好きだな」

場を読めない羽間さんが私に話を振る。
私が撮った花の写真が好きだと言ってくれるのは嬉しいけど、私の待ち受け画面も羽間さんが意味不明だといっている待ち受けだった。

「えっと、私の待ち受けも今は違っていて……」

どういう反応するのかと手に持っていたスマホの画面を見せると、羽間さんはますます意味が分からないという表情をした。

「これが今の流行なんです。彼氏とのラブラブの写真を待ち受けにしたいけど恥ずからできないと思う女心のあらわれなんです。そんな事も分からないなんて――だから彼女ができないんですよ」