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第19章 おしおき

「今日は参りました……」

食事をした後にソファーで寛いでいると、思い出したかのようにお昼休みの話になった。

「ですね。私の待ち受け画面から光春さんに飛び火するとは思いませんでした。最後まで光春さんの彼女が誰なのか気にしてましたね」

「まさか私の彼女の事であんなに詰め寄られるとは思いもしませんでした。羽間くんや花房さんだけでなくほぼ全員が集まってくるとは……」

あの後すぐお昼休みが終わり、羽間さんの手からスマホを取り上げた光春さんは答えを言わずに仕事を始めた。
残されたふたりは光春さんの彼女のことが気になって仕方がないようで、終礼のチャイムが鳴ると光春さんに詰め寄り、それを面白がってほかの社員たちも集まって来ていた。
結局は最後まではっきりとした答えを口にしなかった光春さんだったけど、みんなに詰め寄られる光春さんを見るのは貴重で、思い出した今でも自然と頬が綻ぶ。