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蕾は開き咲きほこる
第20章 旅行

「豪勢な食事と宿に――」
「「「「乾杯」」」」」
ビールの入ったグラスをそれぞれが掲げると、桜子さんの音頭で宴会が始まった。
お互いにグラスを傾けて乾杯をした後、ゴクゴクと喉を鳴らしながらグラスのビールを一気に飲み干した。
「お風呂あがりにビールは最高よね」
「ですね。待っていてもらった甲斐がありました」
お互いに空いたグラスにビールを注ぎながら2杯目のビールを口にする。
私たちが部屋に戻ってくると食事の準備が始まっていた。
このまま食事が始まると思っていると、桜子さんが私の手を取り両頬に手を添えた。
何事かと思っていると、食事の前に身体を温めるために大浴場に行くわよ!と私の手を引いて本館にある大浴場に入りにいった。
冷たくなった私の身体を温めるためと、部屋のお風呂に入れない私のために大浴場に連れて行ってくれたのだった。

