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蕾は開き咲きほこる
第20章 旅行

「でもっ、あのっ」

「そうよね。いつもの物静かな光春くんしか知らない汐里ちゃんは驚くわよね。でもね、これが彼らなの」

そう言う桜子さんの表情はどこか寂しげで……クイッと日本酒を煽って懐かしそうにテーブルの上に頬杖をついていた。

「光春くんと武史くん、仲が良いのにしょうもない事で直ぐに言い合いするのよね。それも周りが馬鹿じゃないのって思うような些細な事で。まぁ、それがお互いに気を許してるって事なんだろうけど……それを止めるのが末弘の役目だったのよ。ふたりの間に割って入って、何馬鹿な事で言い合いしてるんだってね――今は誰も止める人はいなくなっちゃったけど……」

最後の言葉で、桜子さんの寂しい言葉の意味を察した。
それは長野さんも同じようで、そっと桜子さんの肩を抱いて引き寄せ、桜子さんは長野さんの顔を見上げた後フッと笑って長野さんに身体を預けていた。

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