この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕾は開き咲きほこる
第20章 旅行

しばらく二人の言い合いを眺めていると、がらりと襖があいて優子さんが入ってきた。
そして、ふたりの言い合いを見て呆れた表情を浮かべ……
「何やってるの!!どうせしょうもない事で言い合いしてるんでしょ!!」
ふたりの間に割って入った優子さんはふたりを引き離し強い言葉でふたりを勇めていた。
勇められたふたりは一瞬言葉を失い、しんみりとみていた桜子さんは声を出して笑いだした。
「そうだった、そうだった。優子さんがいたんだった。ふたりの言い合いを止めるのは優子さんの役目だったよね」
いきなり笑い出した桜子さんに3人とも不思議顔。
さっきまでしんみした雰囲気を醸し出していたことを知らないから仕方がない。
「桜子ちゃん、どうしちゃったの?」
「なんでもないですよ。それより仕事は終わったんですか?」
「みんなが来てるのに私だけ除け者なんて寂しいじゃない?」
そう言って伏せてあるお猪口を取って桜子さんに向けると、それが当然のように桜子さんが注いだ。
それを優子さんは「いただきます」と言葉をかけてスっと飲み干した。
そして、ふたりの言い合いを見て呆れた表情を浮かべ……
「何やってるの!!どうせしょうもない事で言い合いしてるんでしょ!!」
ふたりの間に割って入った優子さんはふたりを引き離し強い言葉でふたりを勇めていた。
勇められたふたりは一瞬言葉を失い、しんみりとみていた桜子さんは声を出して笑いだした。
「そうだった、そうだった。優子さんがいたんだった。ふたりの言い合いを止めるのは優子さんの役目だったよね」
いきなり笑い出した桜子さんに3人とも不思議顔。
さっきまでしんみした雰囲気を醸し出していたことを知らないから仕方がない。
「桜子ちゃん、どうしちゃったの?」
「なんでもないですよ。それより仕事は終わったんですか?」
「みんなが来てるのに私だけ除け者なんて寂しいじゃない?」
そう言って伏せてあるお猪口を取って桜子さんに向けると、それが当然のように桜子さんが注いだ。
それを優子さんは「いただきます」と言葉をかけてスっと飲み干した。

