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蕾は開き咲きほこる
第20章 旅行

「私がつきあえばいいんでしょう?つきあいますよ!!」

少し投げやりな光春さんに優子さんはニヤリと笑う。

「良く分かってるじゃない?こんな風に飲めるのも滅多にないんだから、明日のことなんて気にしないでぱぁ~っと飲みましょう!!」

優子さんの一言で本格的な飲み会が始まった。
桜子さんが言ったように優子さんはお酒に強い。
私たちが先に飲み始めていたとしても、その分のお酒は1時間もしないうちに追いつき追い越し、優子さんが持ってきてくれた一升瓶の日本酒もすぐになくなった。
これでお開きになるかと思えば、内線をかけて仲居さんにお酒を運んでもらう始末。
恐縮する私たちに「こんな楽しそうにはしゃぐ女将さん久しぶりだから好きなだけ飲ませてあげて」とお酒を運んでくれた年配の仲居さんは笑いながらお酒を置いて行った。
そんな仲居さんに手をヒラヒラさせながら私以外のコップにナミナミと次ぐ。
お猪口では面倒くさいといつの間にかコップに代わっていた。
そんな飲み方をして酔わないわけがない。
長野さん、武史さん、光春さんと酔ってつぶれていく中、桜子さんと優子さんだけが最後までケロッとしていた。

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