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蕾は開き咲きほこる
第21章 百合は咲き開く
そんな私たちの行動や思想がバレていたと思うと恥ずかしくて、注いでもらっていた日本酒を一気に飲み干すと、身体の中がカッと熱くなった。
空になると直ぐに日本酒を注がれ、この場所から逃げ出したい私はまたも一気に飲み干す。

「良いのみっぷり!負けてられないわね」

私を挟んで座りなおしたふたりは、お互いに空いたお猪口に酒を注ぎ続け、さすがに酔いが回り始めてみたいで、舌足らずな話し方に代わっていった。
そういう私も、いい具合にフカフカと空を飛んでいるように気持ちが良い。

「だけど、桜子ちゃんだって愛されてるじゃないの?長野さんの桜子ちゃんを見つめる視線も熱いわよ。つきあいだしたばかりで初々しくて羨ましいわっ」

「はい、長野さんも桜子さんの事が大好きなのが伝わってきます。桜子さんも長野さんの事大好きですよね」

まだまだ恋バナは続き、恥ずかしくはあったけど、こんな風に恋バナをするのは初めてで楽しかった。

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